弱視・斜視を専門とする医師の一覧

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日本弱視斜視学会
■ 一般のみなさまへ  斜視・弱視の病気の説明 ― 眼振
眼振(がんしん)とは

眼振とは、眼球が痙攣したように動いたり揺れたりすることの医学的な名称で、眼球が不随意に規則的にリズミカルに往復運動を繰り返す病態です。眼の動きを調節する脳の部位に異常がある場合に眼振が起こります。タイプによっては生後間もない時期から視力が弱いことがあります。しかし、幼児期の眼振のほとんどは原因不明で、両眼にみられることが原則です。
乳児眼振(先天眼振)

■はじめに
乳児眼振(先天眼振)とは、生後間もない乳幼児期早期から眼振があることを意味します。眼振は揺れの形状から衝動眼振と振子眼振に分類されます。衝動眼振は行きと戻りの揺れの速度が異なる動きをするタイプで、振子眼振は行きと戻りの速度や揺れの幅がほぼ等しく、時計の振り子のような動きをするタイプです。物を注視しようとすると眼振の程度がひどくなることが多く、眼を内寄せすることや閉瞼で抑制されることもあります。
■原因
原因不明によるものですが、眼位を保持するための神経系の障害と考えられています。
■症状
眼振によって視力障害がみられますが、視力低下の程度は様々です。自覚的な見え方として、動揺視(物が揺れてみえること)やめまいはありません。物を見るときに、顔を左右に向けたり顎を上げたり下げたりする頭位異常がみられることがあります。
■診断
肉眼的に分かる範囲で衝動眼振と振子眼振に分類します。さらに詳しく観察するためには、電気眼振検査にて眼の動きの波形を記録して、眼の揺れる幅や頻度、速度を評価します。
■治療・管理
現在の医学では、眼振を完全に治療する方法は見つかっていません。現時点での治療方法としては、眼鏡、プリズム療法、薬物療法、手術療法などがあります。頭位異常に対しては手術療法が行われることがあります。
潜伏眼振(せんぷくがんしん)

■はじめに
潜伏眼振とは、普段は眼振(眼が揺れている状態)がみられないのに、視力検査などで片眼を隠すと生じる眼振のことです。生後早期から視力障害や斜視などの眼の位置の異常を合併する例が多いです。片眼を隠していなくても片眼を隠す代わりに斜視や弱視があるために起こる眼振もあります。これを顕性潜伏眼振といいます。
■原因
両眼視機能*1が遮断されることで眼振が誘発されます。
■症状
片眼を隠すと隠していない方の眼に向かう眼振が両眼にみられます。潜伏眼振の振幅は、隠していない方の眼を鼻側に向かせると小さく、耳側に向かせると大きくなります。
■診断
視力検査の際に片眼で測定した視力が両眼で測定した視力より著しく低下した場合は潜伏眼振を疑います。その場合、不完全遮閉(眼振の出現しにくい度の強いプラスレンズで片眼を隠す、方向転換ミラーを用いるなど)を行い視力検査します。電気眼振図(ENG)で眼振の波形を分析し鑑別することもあります。
■治療・管理
潜伏眼振自体に対する治療法はありません。顕性潜伏眼振は、斜視手術による眼位矯正が眼振の軽減に有効です。

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